冷凍肉を美味しく解凍する方法
~プロが教える、ドリップを出さずに旨味を守るコツ~
解凍方法で味は変わる
「せっかくの良いお肉を冷凍したのに、解凍したら味が落ちた」
そんな経験はありませんか?
実は、お肉の味と食感は“解凍方法”で大きく変わります。
冷凍のまま加熱したり、急激に温度を上げると、
ドリップ(旨味成分を含む肉汁)が大量に出て、風味や柔らかさが失われてしまうのです。
丸正フーズでは、肥育から加工・出荷まで一貫管理しているため、
冷凍肉も“生に近い状態”をキープできるように処理しています。
ただし、ご家庭での解凍の仕方次第で美味しさは変わります。

① 冷蔵庫でじっくり「低温解凍」
最もおすすめの方法は、冷蔵庫での自然解凍です。
・冷凍庫(-18℃) → 冷蔵庫(約4℃)に移して、
・300g前後のステーキなら約12~18時間かけてゆっくり解凍。
この方法は時間はかかりますが、
肉の温度変化が緩やかなので、細胞膜が壊れにくく、
ドリップ(旨味成分の流出)が最小限に抑えられます。
ポイント:
- ・パックのまま皿に乗せる(直接空気に触れさせない)
- ・ドリップが出ても吸収しないよう、下にキッチンペーパーを敷く
② 急ぐときは「氷水解凍」
時間がない場合は、氷水を使った解凍がおすすめです。
・ビニール袋に入れ、空気をしっかり抜いて密閉。
・ボウルに氷と少量の水を入れ、そこに沈めて1~2時間。
冷水ではなく“氷水”を使うのがポイント。
温度が低いままなので、細胞の破壊を防ぎつつスピーディに解凍できます。
また、電子レンジのように加熱ムラが起きないため、
中心まで均一に戻せるのも利点です。
注意点:
- ・水温が上がったら途中で氷を追加する
- ・袋の口から水が入らないようにする

③ 絶対に避けたい「常温解凍」と「レンジ解凍」
ついやってしまいがちなのが、常温放置や電子レンジでの解凍。
これらは、お肉の品質を大きく損なう方法です。
> 常温解凍
外側が先に温まり、中心がまだ凍っている状態になりやすい。
外側からドリップが出て乾燥・酸化が進む。
> 電子レンジの解凍モード
加熱ムラが大きく、部分的に“焼けて”しまう。
肉の繊維が縮んで、パサつきの原因になる。
どちらも“早く解凍できる”反面、
風味・食感・色味をすべて失うリスクが高いため、避けましょう。
④ 解凍後の「温度戻し」でさらに美味しく
冷蔵庫や氷水で解凍した肉は、まだ中心が冷たい状態です。
焼く前に常温で30分ほど置いて“温度を戻す”のがポイント。
冷たいまま焼くと、
表面は焼けても中心は生焼け状態になりやすく、
結果的に「焼きすぎ」や「硬さ」の原因になります。
解凍したあとは、焼く直前にキッチンペーパーで水分を軽く拭き取りましょう。
これで、表面がしっかり焼けて香ばしさが増します。

⑤ 冷凍保存のコツ(美味しさを長持ちさせる)
解凍の前提として、冷凍の仕方も非常に重要です。
- ・空気に触れさせない(真空パック・ラップ+フリーザーバッグ)
- ・できるだけ平らにして急速冷凍する
- ・冷凍庫の開け閉めを減らす(温度変化を防ぐ)
冷凍は“保存”ではなく“美味しさの一時停止”。
きちんと冷凍して、正しい方法で解凍すれば、
お肉の美味しさは驚くほど保てます。

まとめ|解凍は「時間」も味のうち
冷凍肉を美味しく食べる最大のコツは、“早く”ではなく“ゆっくり”解凍すること。
- ・冷蔵庫で12~18時間かけて低温解凍
- ・時間がない場合は氷水でじっくり
- ・常温・レンジはNG
- ・焼く前に常温に戻して温度を均一に
お肉の旨味は、ドリップの中にあります。
それを逃さないための「解凍のひと手間」が、
家庭の味を“お店のレベル”に引き上げてくれます。

著者紹介
【丸正フーズのお肉屋さん】
宮崎県を拠点に、国産牛・交雑種を中心とした精肉販売を行う専門店。
肥育から加工・販売までを自社グループ内で一貫管理し、
生産から販売までを見届けることで、お肉の状態を“最後まで責任を持って”届けています。
“中身で勝負する本当に美味しいお肉”を見極める専門家集団として、
毎日、牛と真摯に向き合っています。
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